フォト
2016年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ

« 2011年11月 | トップページ | 2012年1月 »

2011年12月

2011年12月30日 (金)

小さな町。

筑摩書房の「小さな町」(1954年) が旅立ちました。しみだらけだった古い古い本。

著者は、小山清。(1911-1965)

「あっ!」と小さな声が聞こえて、「これ、下さい」とお客様。

デスクの傍で埋もれさせていても、見つけられた小さな本。きっとこれで良かったのです。

日常のちいさな出来事が、

平凡で地味な暮らしが、

小山清独特のまなざしと清潔な文体で、実に淡々と短編に仕立てられています。

新聞配達員や炭鉱労働者として、いわば逆境のなかで

太宰治に師事し、文学に真摯に取り組み、清らかな作品を残しました。

「小さな町」は、なぜか大事に扱いたくなる、特別な本でした。

2011年3月以来、心潰れる時間のなかで

読んだ後に彼の作品が胸に中に置いて行ってくれた温かさを思います。

小さな町の風景。人々の誠実な営み。

それはとんでもなく、大事なもの。

Pc250067

(御坊表参道 針屋橋から西をみる。米川。右手奥がさざなみ古書店の裏にあたる)

静かな町の呼吸が淡々と続いていること、それは奇跡のようで

どれほど大きな恵みであるか

本を閉じてから、感じました。

愛おしさを胸に満たして、2011年のさざなみ古書店を閉めます。

支えて下さって有難うございました。

みなさま、お健やかによいお歳をお迎えください!

2012年が希望を抱ける年になりますように。

sun

snow

年明けは、2日・3日は営業します。

その後のお休みは追ってお知らせします。

2011年12月27日 (火)

雪ふりつむ。

音もなく、白い雪。・・の上に白い雪。長浜には雪が降ります。

朝、遠くに伊吹山が光っていました。

20111227

大通寺へお参りして、日本庭園へ通り抜け、こんもり雪をぽくんぽくんと踏み込んで歩きます。

                  ※身体半分埋まりながら必死で歩くワンちゃんの足跡→ → → Pc250066_7

池もうっすら凍っていますが、鴨たちはすべってお散歩しています。

20111227_2

20111227_3

湖北の人々は、「雪をかく」とは言わないそうです。「雪をどける!!」

「雪どけ!」・・・・生活に邪魔なものなのですね。

でも、せめて嫌いにならないようにしようと、南から来た新参者は思うのです。

冬迎えの、さざなみ古書店は年末30日(29日休み)まで営業しています。

20111227_4

お正月にゆっくり~~お気に入りの本と過ごすのは、ステキです。

snow

booksnowbookwine~~~~

2011年12月24日 (土)

長浜のクリスマス。

寒波の訪れで

静かに静かに気温が下がり、イブは朝から雪景色です。

長浜の人々が「御坊さん」と親しく呼ぶ「大通寺」(国名勝)も

うっすらと雪化粧。

足跡が残るほどの数センチの雪が、境内を白くしました。

1224

お参りをしたあと、

鐘つき堂のそばにある大きな木を見上げると

白い雪が乗って、なんだか、聖誕祭のモミの木の風情。

(そりゃ不謹~慎~~!!!お寺さんの木やのに!!)

Photo

でも、歴史ある長浜らしい厳かなクリスマス風景?に見えません?(エェっ?余計ヤヤコシ?)

「なんと、ヨソモノは、失礼極まるイメージするんモンだ?」って怒らないでネ。

ごめんなさい、御坊さん。

反省して、改めて、我が住まいの窓を開けて 地味~~~に?

メリークリスマス!!!

1225

イブの今夜はもっと雪が積もることでしょう。

ほっかほか、しなくちゃ~~~。

2011年12月21日 (水)

ヴィクターとクリスタベル。

Photobook8 

こんな絵本を紹介します。洗練された色彩とストーリーは、おとなのためのものかも知れません。

ヴィクターが守衛として働いている美術館に「病の床にあるいとこのクリスタベル」という絵が届きます。

ヴェニスの美術館にある「聖アルスラの夢」という絵画からひらめきを得て作られた本です。

「なんて、かわいいひとなんだろう。だけど、かなしそう。ほんとにかなしそう。」

ヴィクターはこの絵に見とれて、切なく思いを寄せはじめます。お花を買ったり、灯りをともしたり、クリスタベルが淋しくないように寄り添います。

「しあわせでもあり、ふしあわせでもありました。」

恋しているときは、いつでもそうですよね。。。

(ふたりは、ワニです)

3

忌まわしい悪意によって絵の中にに閉じ込められたクリスタベル。

やつれるほど健気に慕い続けるヴィクターが、絵の前でお茶をいれてじっと見つめたとき、とうとう不思議なことがおこります。

この物語の、最後のペエジに胸がいっぱいになりました。

ふたりがそっと交わす静かな言葉は慈愛にみちて、

Pc2100235

幸せの時間って、こうなんだろうと思わせてくれます。

どれほど傷ついても、きっと誰かが治してくれる!待っててくれる!

出会えて、良かったね~~~~~!

heart01

「しろいうさぎとくろいうさぎ」(ガース・ウイリアムズ)の中の

黒いうさぎの切ない顔を、ふと思い出しました。

この小さなラブストーリー絵本も、また

恋するひとにオススメです。

xmas

2011年12月17日 (土)

淡い雪の朝。

Pc170100

朝、少し遅めに起きて二階の窓を開ける。

この冬はじめて!

うっすらと雪におおわれた瓦屋根。

我が住み処の、いろは紅葉はほとんど葉を落としたので

米川の流れが望める。

冬迎えの季節には、湖北らしい重い色の空が、急にしぐれることが多くて

出かけるときには傘が離せない。

青空が見たくて、なんだか湿っぽくなっていた気分が

白い景色をみたとたん、不思議にふわりと明るむ。

さすがに、雪交じりの雨は、冷たいけれど、Pc1701071

目の前の木の細枝に

きらめく真珠をたくさん飾ってくれたのは、

嬉しい朝の贈り物。

Pc170111

2011年12月15日 (木)

恩師の葛根湯。

―「案じていましたよ!」

―「インフルエンザ予防注射は済ませましたか?」(・・まだです。ゴメンナサイ。)

80代の、高校の恩師からの細かい文字のお手紙。

恩師という言葉は、彼女にだけ使います。

家の事情を察して、地元で手に職を という道を選択して提出した

高校2年末の進路希望を、彼女は完全無視?して

進学クラス(3年の新学期、貼りだされたクラス名簿を見て、驚愕し、職員室に駆け込んだ!)

に私を入れた上、担任として、

親と私に、可能性を拡げるよう熱く説得をしてくれたのだ。

そして、私に図書室の壁に掲げる

毎月のカレンダーを手描きで描いてくるようにと命ずる。

(殆どの生徒たちから怖れられるタイプの世界史の教諭だし・・・逆らえない。。。)

私は、毎月、期待して待ってくれる先生のために、工夫をしながら描き続けた。

そして、卒業時に、生まれてはじめての「デザイン料」をもらうことになる。

「一年間のカレンダーの制作料」という

ポケットマネーで下さった過分の「図書券」だった。

ひとりの、「絵が好きらしい生徒」の未来を真剣に考え

こんな背中の押し方で、仕事で生きる道を指し示してくれた。

たった一枚の受験票だけを手に、背水の陣で上京して、

無事デザイン科に合格できた私を、泣きそうな顔で祝福してくれた先生。

あれから、ずうっといつもいつも気にかけてくださる!

そして数日前、福岡から分厚い封筒に

―「寒さが厳しいと聞いています。必ずいつも手元に持っていてください。

 熱湯に溶かして空腹時に飲んでください。熱湯ですよ!」

・・・・先生らしく、「波線」と「!マーク」がやたらと多いお手紙 と 葛根湯。。。

Photo

分かりました!ありがとう、先生!ちゃんと飲みます!!!

波線~~~~~~の目になる私。

wave

sweat02

2011年12月12日 (月)

MINE(マイン)ライブのご案内。

Mine1

みなさまに

ケルトバンド マインのライブをご案内します。

さざなみ古書店オープニングのサプライズに来てくださったときは

お客様だけで贅沢に聴かせてもらいましたが、

このステキなバンドの演奏を、音響の素晴らしい 「長浜 能舞館」

http://noubukan.web.fc2.com/index.html

能舞台(1/4縮)でたくさんの方にお楽しみいただけることになりました!

note 2012年 1月28日(土)19:00開演

前売り券(¥1,500)はさざなみ古書店にあります。

お問い合わせはいつでもどうぞ。sazanamibooks@yahoo.co.jp

↓こんなみなさんです!

 http://mine.sinkyu.com/Top.html

(ご紹介のために再度載せますね)

Mine サプライズライブinさざなみ古書店9.30

http://www.youtube.com/watch?v=dMWYd1YE5kA

2011年12月11日 (日)

栴檀の木。

琵琶湖のそばの豊公園にある

数本の大きな栴檀(せんだん)の木。

見上げると、こんな可愛い実が・・・。

2

1

緑色の実が少しずつ赤味を帯びて

熟したものを小鳥が啄んでいて、

落葉はこれから始まるのかも知れない。

この樹のまたの名は「ニーム」といい、

虫を寄せつけない忌避効果があり、

この実は、葉面散布材にも使われる成分を含むという。

苦楝皮(くれんぴ)という生薬もとれるし、インフルエンザにも薬効ありという(沖縄産)。

!!なんて、いい樹!!!。

だって、

初夏には、たおやかな薄紫の花を広げて、道行く人を

うっとりさせてくれたのだし、

栴檀は、並木のなかの貴婦人!!

Photo

このレディ振り~~、

ネ、ますます、この樹、好きになったでしょ??

notes

bud

2011年12月10日 (土)

ながはまのお庭。

長浜のまちなかのお庭を紹介するこんな冊子ができました!

Photo

京都大学人間環境学研究科がお庭調査訪問した約1000軒の

家々のおよそ半数に庭があることが分かり、

由緒ある庭、大切に引き継がれてきた庭を取材、

初版では20軒あまりの庭を紹介しています。

特定非営利法人 まちづくり役場「ながはまの庭プロジェクト」に

幸運にも、参加させてもらった店主は、

たくさんの町家のお庭をときめきながら取材に歩き、

風情ある佇まいに触れて、文化の奥深さを学ぶことができました。

メンバーのあとがきには感動の声が並びます。

「隠れた文化ストック!」「宝探しのよう!」「至福の体験!」

Photo_2

持ち主の方々が、お庭を丁寧に守ってきた思いと、時間を、

どうぞお感じくださいね。

Photo_3

さざなみ古書店でも

実費頒布(一部300円)しています。

お近くの方々にも、

遠くにお住いの方々にも、楽しめる一冊です。

(おそれながら、表紙の題字、店主の拙作です。)

book

snow

2011年12月 6日 (火)

井上有一の書。

「守貧揮毫(貧を守って毫を揮う)」

という遺偈 が残されたという。

Photo

紙に納まらない井上有一の書。

さざなみ古書店に数冊ある彼の著書の中から

作品を紹介します。

Photo_2

「書法の概念を振り切って作家の実在の深淵が

そのまま這い出してきたような」造形芸術。Pc060066

「夢」→ Photo_6

西宮のギャラリーで実物を前に茫然絶句した思い出。

Photo_3

カタログ「生きている井上有一」(UNAC TOKYO)でも

「とてつもないもの」 を生み出す彼のエネルギーに

触れることができます。

・・・彼の作品を見ると

なぜ、こんなに心臓がドキドキするのだろう。。。

私の「生」に直にプラスのパワーを投げつけてくるから?

有無を言わさず、

そんなふうに働きかけてもらえるのは、有難い。

有一の書をゆっくりJAZZとともに鑑賞したい方には

こんなサイトも・・・・。

http://www.youtube.com/watch?v=JIjVmpx9kNI

door

2011年12月 3日 (土)

舎那院。

長浜で

いちばん大好きな場所、古刹舎那院。

清楚で品格のある佇まいは

いつでもひたひたと静寂に包まれています。

門を入り、左手の前庭。

Photo

初めて訪れた去年は芙蓉の花が満開、今はすっかり秋色。

正面に江戸初期建立のご本堂が見えます。

Photo_2

思いがけないお計らいを頂いて、

御本尊の秘仏 木造愛染明王坐像 -( 鎌倉時代)を

拝観させていただいた感激はいつまでもさめやりません。。。

本堂左奥の

護摩堂 -( 室町時代)もひっそり美しい屋根のかたち。

Photo_4

この特別な場所が、私にくれたいくつものことを、

思い出すために

今朝の散歩は舎那院でした。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%8E%E9%82%A3%E9%99%A2

key

« 2011年11月 | トップページ | 2012年1月 »