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2012年3月19日 (月)

まなざしの記憶。

時が翔ぶ、場所が翔ぶ・・・・・まなざしを翼にして・・・・・・・・・・・・・・・・

48400414

(阪急コミュニケーションズ 出版 2000年 ¥2625)

写真家植田正治(1913~2000)の遺作から

臨床哲学者鷲田清一が75点の静かな作品を選んだ。

「他人に手をさしのべるそういうさりげないホスピタリティが、湿りけのまったくない画面に

滲みわたっている。モダンな社会の感受性、ほんとうの個人主義に立つ共同生活の

感受性というものはこういうものかと、はたと気づいたとき、(中略)~その写真に言葉を添える

という気持ちになって~(後略)」

この本は編まれた。

「わたしたちにいま必要なのは、

「美しく」生きるというよりささえあいながら生きるということであり、

そのために必要なのは、ひとびとがそれぞれに時間をかけて折り畳んできた経験の襞の

ひとつひとつをいつくしむということだ。

その襞をしとやかに飾る化粧をこそ、わたしたちは待望している。」

(ときめく時間)

「まなざすというのは、距離をおいて他人を見るというよりも、

むしろ他人に思いを届ける行為、他人の存在に触れてゆく経験だ。(後略)」

(顔の渇き)

軽やかでシュールな植田正治のモノクロームの構図に、鷲田の言葉がゆらっと触れるたびに、

陰影の向こう側から

かすかなせせらぎにも似た小さな楽曲が聴こえてくるようだ。

世界を異にするふたりが近づいて作った書物の、味わいはそこにこそある。

book  pencil

「3.11後に風雅を考える」シンポジウム(長浜市曳山博物館)で話された鷲田清一さん。

いただいたサインの書体は

イメージ通り柔らかかった。

Photo

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コメント

鷲田先生は、こちら越前ともゆかりのある方です。 長浜でも講演会がありましたか。 お話、聞いてみたかったです。 いつも いろんな話題の提供有難うございます。ブログ楽しみに拝見いたしております。(^^ゞ

職人Kさま

祭日の明るい空、長浜も人通りが多くなっています。職人Kさまのブログ、こちらこそじっくり読ませてもらっています。
先日のシンポジウム、長時間聴講のため、さざなみ古書店休んでしまいました。(お客様、ゴメンナサイ)

菱形眼鏡の色、あれこれ考えてしまって、迷路突入中。

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