フォト
2016年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ

« 2012年3月 | トップページ | 2012年5月 »

2012年4月

2012年4月29日 (日)

中井久夫の本「最終講義」。

「逆立った“心の生ぶ毛”をそっと撫でてくれる人。」(於/某医療マガジン)

中井久夫さんに、なるほど、このタイトル!

「心の生ぶ毛」を大切にする治療を実践した精神科医として、

分裂病(あえて統合失調症と私は呼ばない)の治療と研究に尽くされた。

彼の編んだ阪神大震災時の精神科医レポートは、3.11震災下で働く医療者をも支え続けた。http://homepage2.nifty.com/jyuseiran/shin/

出版された多くの専門書以外でも、名エッセイの人気は高く、

人間洞察、言語、文学への造詣、教養の深さを味わうファンは多い。

P4290104_512x384

みすず書房の「最終講義 ― 分裂病私見」( 1998 神戸大学で)を読んで、少し抜粋してみる。

book

「病気になる人は、遭難しかけた時に山頂のほうに向かって避難しようとする人」で

「当人にとっては四方が断崖の絶頂にいる」こと。

「分裂病でない人は、のほほんと分裂病にならないのではなくて、日々、何らかの入力によって、分裂病状態というとても苦しい、逆説的な、宙づり状態の実現を妨げられているのだ」

「睡眠や夢や心身症が日々分裂病から人間を護っている」

・・・・中医学との共同診察、薬圧の存在、生物学的考察 なども語られていて、

全くの素人の私にも、

おぼろげながらこの病の輪郭がつかめて来る。

ずっとずっと30年の間、この痛ましい狂気の根源を知りたいと思い続けてきた。

それは、幻聴に囚われた「精神分裂病患者」の手が、

私の大事な父の息の根を止めたから。

父の生命は59歳で突然遮断されてしまう。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%88%AA%E7%A9%BA350%E4%BE%BF%E5%A2%9C%E8%90%BD%E4%BA%8B%E6%95%85

24人の命が消えて、そして、手を下した病人は無実であると保護された。病気が行為したのだから。

分裂病とは、何??

深い闇にコントロールされた人々の病的行動が、無防備なひとを殺傷する世の中。

「なぜだ、なぜ? 一体なにを見たのか?何を聞いたのか?」

父のためにもそれを知りたい。

当時4歳だった娘は、今は臨床心理士となって働いている。

心の病からの回復を援助する者として在ることは、二重の意味で母である私を支えている。

娘の知識も分けてもらおう。

果たして、こんな時代に、増加するばかりの患者を、長期間かけて闇から救い出す

適切な医療体制が整ってゆくのだろうか、なんとも不安が募る。

typhoon

2012年4月24日 (火)

クリムトの風景画。

激動する世紀末のウィーンで、官能的で独自の装飾美を追求した画家、

グスタフ・クリムト(1862-1918)は、名声を得ながらも、権威に屈せず、

性、女性美、死・・・人間の根源に在る「温い(ぬくい)営み」を描き続けた。

女性のエロティックな姿態と、きらびやかな硬い金彩の背景は、まさに夢と現を織りなす世界。。。。

そんな画家が、多くの風景画の傑作を生みだしていたことを、最近になって知った。

決して売らなかったというその愛すべき絵たち。

P4240037

アッターゼー湖畔での夏の日々に、正方形のキャンバスに描かれた静謐で美しい風景画。

それは、絢爛な金色装飾のさざめきからは実に遠く遠く、、、、瞑想したくなる静寂に満ちている。

点描の効果もあり、穏やかで、人間愛を感じる色彩に、こころを掴まれてしまった。

風景画にこんな掴まれ方をしたのは、久しぶり。

絵を描く友にも画集を送ったら、しびれた様子らしいので、

きっと、クリムトの天性の「つや」と「いろ」が女子の胸をきゅんとさせるのだろう。 

2_359x354_2

A Morning by the pond 1899

Klimt_island01

Attersee I  1990

みなさまはクリムトの風景をどんなふうにお感じになるだろうか?

・・・・・・

eyeglass このブログをはじめて9か月、今日が100回目の記事。

 これからも、店主は気ままにゆるりと、綴ってゆきますね。

カキコミをお待ちしていま~す。

pencil

2012年4月20日 (金)

春をみおくる。

伝統の長浜曳山まつりが終わると、なんだか春を見送ってしまったような気がする。

9日から17日、商店街のなかが晴ればれと色めいた9日間。

P4150058_12

10歳の男児の役者振りの良さ。。。わずか2か月のお稽古で、ここまで達者に演じきる男の子たちの

秘められた華やかな能力に、感銘を受ける。

各辻で演じられる4つの山組全部を鑑賞したが、本当にこども歌舞伎は素晴らしい。

来年の、4月15日にはぜひ長浜へ!!!

cherryblossom  cherryblossom  cherryblossom

遅い春にやっと満開になった桜・・・、そして、もうはらはらと散り急ぐ。

伸びてきたリューココリーネの蕾のシャイな立ち姿のむこう、米川に無数の桜のはなびらが

静かに静かに、流れてゆく・・・・・。

P4170158_2

穏やかな桜の流れ・・来年も再来年も、ずっと、この大好きな春の風景を見たいと、思う。

川にかかるいろはもみじの枝。

なんて愛らしい芽吹きの色、新たな生命がきらきらしている。

P4190053_5

あまたの生命を産みだした春は、またたくまにゆき、

ひとも植物も成長の季節の到来。

新緑のまぶしい皐月も、もうじきだ。

bud

2012年4月14日 (土)

文房具屋さん。

沢見小学校校門の見える角にあった文房具屋さん。50余年前のこと。

ランドセルを背負った小さな私は、ガラス戸をがらがらと開けて中に入ると

店内の匂いを吸い込むのを楽しんだ。

雨の日は、匂いがしっとりと店内に濃密に充満しているので、特に好きだった。

「サクラクレパスの白、1本ください。」

「百字帳1冊ください」「お清書用半紙20枚ください」

 ・・・おばさんが草色の薄紙に包んで輪ゴムを巻いてくれる。

おばさんの後ろにきちんと積んであるたくさんの箱たち、開けると何が出てくるんだろう?

・・・ランドセルに詰め込めるだけ新しい文房具を連れて帰れたら、どんなに幸せだろうと思った私は、

高校時代まで、「なりたい職業=文房具屋さん」 などど言っていたのだ。P4130144_7

P4140001

そして、今日から、さざなみ古書店の通路で

Rhythmさんの2ディショップ(10時~16時)がはじまった。

町なかは、伝統の長浜曳山祭りで大賑わい中。

 

P4140003_3

文房具屋になりたかった夢を

ちょっと妄想できる二日間?

あの匂いがするのだったら、最高!クンクン~。

P4140002




2012年4月 9日 (月)

永遠の永遠の永遠。

Photo

YAYOI KUSAMA

毎日、私をおそってくる死の恐れを克服する時は

私は命の限りの心をしづめて

芸術へのあこがれを見いだすのだった

・・・・・・

そして、地球の人びとに告ぐ

未来は原爆や戦争をやめて

かがやいた生命を

永遠の永遠の永遠に

4月8日に大阪国立国際美術館の「草間彌生展」が大人気好評終了。

行けなくて残念な店主のもとに

お楽しみのお裾分けをくださる方がいて、KUSAMA ARTのおりがみ と ノート!が届く!!

なんて、幸せなんだ?ワタシ。

宇宙のミクロとマクロが変幻自在に繰り広げられる草間彌生の芸術は

日本のオンナ原始力×幻視力。   根源にある見えないものを見るチカラ。

苦しみの時期を耐えて、ほとばしるエネジーが開放される。

art

つやなしの薄い紙に刷られたORIGAMI は、ざらっとして味わいが良い。


Photo_6


Photo_8


!ノートは、定評ある!ツ・バ・メ・ノートではないか。  このチョイスは正しい!

:::::しかし、いったい何を綴ればいいんだろう。

「永遠の永遠の永遠」 と書かれたノートですもの。。。。・・・・・・。

自分に命じる!

「一万年保存できる紙に、永久に退色しないインクで、

記さないではいられない言葉を、探すこと。」

2012年4月 4日 (水)

新解さんシリーズ 7 春の貝。

大荒れの風雨が去った。これでようやく春がやってきてくれるんだろうか。

長浜の風はまだ冷たい。

去年の4月は、桜も咲いて、こんな雅な桜流れの日もあった。

2011

book第4~6版 「春」

長い冬の後、暑い夏の前の、気候の良い季節。雪・氷が溶け、草木が芽を出し、花を開く、三・四・五の三か月。最盛期。春機発動期。

新解さんは、貝が好き。(に、違いない。)

春の魚屋の店先で、多分真っ先に「赤貝」に目が行くタイプだろう。

book 第4版 「一盛り」

一皿・一舟分の分量。すし種その他の切り身やエビ・イカ・赤貝などのほかリンゴ・イチゴなどについてもいう。

なぜか、イワシやアジでなくて、赤貝の舟盛り、なのだ・・・・。 

新解さんが好むものには、必ず「うまい」「おいしい」「美味」と表記されているので、実に分かり易い。

「うまい」という言葉には、それに対する最上級の好ましい気持ちがこもる。

book 第4版 「赤貝」

(略)肉は赤くてうまい。かぞえ方:一枚

book 第4版 「あわび」

(略)美味。かぞえ方:一枚

book 第4版 「ほたて」

(略)太い貝柱は美味。かぞえ方:一枚

book 第4版 「はまぐり」

(略)食べる貝として最も普通で、おいしい。かぞえ方:一枚

しかし、「食べる貝として最も普通」なのは庶民の好きな あさりではないかしらん?

↓同じ二枚貝のはまぐりとの差が、どれほどあるというのだ?実に冷たく、かぞえ方はなんと袋単位だ。

book 第4版 「あさり」

(略)肉は食用。かぞえ方:小売の単位は一袋

「鮭」「ふぐ」「ひらめ」「鯛」は美味。「鯵」「鯖」は食用

このように明らかに差をつけるグルメ山田主幹だが、
なぜかカエルも大好物だ。

book 第4版 「食用蛙」

からだの長さは二〇センチにも達する大きなカエル。(略)肉は美味。 かぞえ方:一匹

なにしろ、カエルは「美味」なのだ。

book 第4版 「美食」

庶民が毎日食べるわけには行かない、うまい食べ物を食べること。

restaurant・・・・・・・!!!決めつけてくれるじゃないの?

庶民の「アサリ」に目もくれない新解さんは、美食家ってわけ?!!。(ってツッコミ入れたくなる)

pouchおまけ。  book 第4版 「悪魔」  かぞえ方:一匹

普段、数えるチャンスはないかと思うけれど、蛙と同じようにかぞえるべし。

pencil

向田邦子さんの暮らしを取り上げた雑誌をめくっていると

彼女が愛用していた品々のなかに

背をセロテープで補強した新明解国語辞典第2版 の写真があった。

読み(!)込まれて,

いい具合にくたっとなっているその辞書は、いまは妹の和子さんのものである。

Photo

 

« 2012年3月 | トップページ | 2012年5月 »