フォト
2016年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ

« お皿たち。 | トップページ | 季刊「銀花」。 »

2012年9月20日 (木)

小熊秀雄。

パリ、セーヌ左岸の一画に芸術家が集まったように、

昭和和初期から、敗戦までの東京でも、

若く尖った画家や文学・音楽の士が住みついて、芸術の新風を希求する過敏な芸術の街があった。

そこに「池袋モンパルナス」という最もふさわしい呼称を与えたのは、小熊秀雄(1901~1940)の詩である。

池袋モンパルナスに夜が来た

学生、無頼漢、芸術家がPhoto_2

街に出てくる

彼女のために

神経をつかえ

あまり、太くもなく

細くもない

在り合わせの神経を――

アーサー・ビナードの英訳つき絵本「焼かれた魚」(パロル舎 2006 画/市川曜子)で知った小熊秀雄は

現在活躍中の漫画作家にも影響を与えた才能ある画家であり詩人、童話作家であった。

39歳で夭折するまで、常に戦争とファシズムに抵抗し続けた小熊秀雄。

 仮りに暗黒が

 永遠に地球をとらえていても

 権利はいつも

 目覚めているだろう、

 薔薇は闇の中で

 まっくろに見えるだけだ、

 もし陽がいっぺんに射したら

 薔薇色であったことを証明するだろう

    (馬車の出発の歌)

小熊秀雄童話集(絵・文) の18編の童話は、何だか不思議な鮮度を保っている。 

焼かれた魚」は、一匹の秋刀魚の物語。 底辺に流れる深い痛みと死の感覚に、ぐいと掴まれてしまう。

「雨の日文庫」2集にも収録されているこの作品は、

1997年の、創風社版 ( 絵/新田基子)では、モノクロの絵が多くを語っていて、良い絵本になっている。

P9200027

アーサー・ビナードの「日本語ぽこりぽこり」(小学館 2005年)も、

独特な鋭い視点で書かれた観察は、巧みな日本語とユーモアを十分楽しめる本だ。

暑さが少しずつ遠のいて、朝夕のひんやりした空気を深呼吸、、、静かな時間が作れる季節。

どうぞ、お手元に何冊かの本を~~~~。

P9200022

今朝のゆう壱番街の一角、赤いリヤカーの上には秋が大山盛り!

栗、蓮の実、松ぼっくり・・・・

「代金はここに入れてください」・・・とっても無口に~~(!)どっさりの秋を売っていた。

maple

   

« お皿たち。 | トップページ | 季刊「銀花」。 »

コメント

わ…またなんか手にとりたくなる本の紹介が!
それにしても、その写真の髪型…(笑)斬新ですよね~。
リアルに、いろんなところにアンテナを張ってはりますよね(笑)

マスター様

スタイリッシュホームレスなヘア!イケてますよね!
この詩人、ヤワでないのよ~~~~。

決してホカホカしてこない、背骨のどこかがズズ~~~とする感じは
多分お好きだろうと思いますヨ。(笑)
寒くならないうちに、お読みになってください。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1544525/47145521

この記事へのトラックバック一覧です: 小熊秀雄。:

« お皿たち。 | トップページ | 季刊「銀花」。 »