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2012年10月

2012年10月27日 (土)

「おとながもんだい」・・・大人は問題?大人の問題?

五味太郎は語る。

book 「子どもにとって、べつに「親」が特に必要なわけではありません。

いざというときに、自分を受けとめてくれる「大人」が、あるいは、ここで話したい、ここで聞いてほしい、

アドバイスや知識がほしいというときに、ともかく聞いてくれる大人が必要なのです。

書類の両親の欄に父、母が並んで必要だと勘違いしているのは親のほうであって、

子どもはとくにそれが要るわけでなないのです。」

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book 「足がしびれちゃったとき、「足がサイダーだよ」って言った男の子がいたそうです。

「泡立つ」とか「粟立つ」なんて言葉もすでにそんな発見をして言語化したわけです。

そういう表現がこれからも可能なんだろうし、やっぱり、言葉って限りなくスリリングなんです。

そのスリリングさの学習、どこかにあるのでしょうか。」

「「全体で動くことが大事だろ」と言われたら反論できないような、重たい重たい文化の中で、

「個」がとってもしんどい思いをしているのを感じます。」

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大人問題と表裏一体に子ども問題が在ることを、痛感させられるストレートな文が続く。

book 憲法26条 第1項 すべて国民は法律の定めるところにより、その能力に応じて等しく

教育を受ける権利を有する。」 おお、すばらしい。まったく子どもにとって大いなる味方、という法です。

「権利を有する」のだから施行しなくてもいいのです。」

「学校にいじめがあるのではなくて、学校という構造がそもそもいじめなのだと思います。」

嫌いなら、人参を食べなくたって、人は生きてゆけるって、どこかで思わなくっちゃ!

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search 子ども不在の社会 を 作っているのは、オトナだろう!!!という鋭く厳しい指摘を、

1996年に出たこの本は、辛さを平易な言葉で包んで、発信し続けている。 

子どもが生きるのに苦しい世の中と言うのは、

大人だって、同じように苦しいはずだ。

・・・うんざりしたり、疲れきっていたり、世間を気にしたり、分かったような顔をしたがったり、

自分の優位のために他をおとしいれたり、こどもを試したり、

そんな大人を、五味太郎は

「いつのまにか人間をやめてしまった大人たち」と書いた。

2012年10月22日 (月)

雑誌の裏表紙。

店主の椅子から見えるラックの一段にずらりと、いいちこ焼酎ボトル写真が並んでいるのに気がついた。 

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おやや、雑誌の裏側の広告が、

こんな年間シリーズになっっていたのだわ!!

並べてみた「芸術新潮」2000年各号の裏表紙。

上に乗っけたのは、

2008年11号「クラッカーに埋もれたボトル」編。

赤と緑のオモシロ遊び衣装が、着せられた、

青のボトルが一本、の

シンプルな広告。

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                                                                               Pa220150_3

aquarius大分県の三和酒類 の いいちこ の

焼酎好きのハートをくすぐる広告デザインは、広く知られていて、

過去のデザインを見ることのできるサイトまである。

http://iichiko.co.jp/design/graphic/index.html

偶然にも、改めて眺めたバックナンバーの裏面たちから、

この会社の意志=訴求力を再発見。

「美しい言葉、謙虚な心、丹念に一念」が会社のモットーだそうだが、

美しい言葉 を 筆頭に持ってくる唐突さも、何だか珍しいではないか? 

ポリシーの一貫性を安定表現し続ける企業姿勢に、いつのまにか信頼感がうまれ、

顧客とのよい関係性の中で、時間が熟成させて 「老舗」に育ってゆくのだろう。

商品を支えるデザインの力 でもある。

ポスターは、20年以上も変わらないメンバーで制作されていて、コピーは野口武、写真は浅井慎平。

焼酎を飲まないウィスキー派の店主が、こんな風につい紹介してしまったのは、

九州の「いいちこ」という方言に親しいからでもある。 これが方言であるのは、ご存じかしら?

大分県寄りの福岡県築上町に住んでいた祖父母や親戚は、大分北部の方言とほぼ酷似した言語を話した。

 (標準語) 「いいんだよ!」「いいってば!」= 北九州弁では 「いいっちゃ!」

それを、「いいちこ!」と言うのだ。  他には、、、

「あのように」は「アゲェ」、「このように」は「コゲェ」、「そのように」は「ソゲェ」、「凄い!」は「スゲェ」・・・(笑)

注:フランス語ではありません。

・・・・・雑誌の裏にも、時世が映りこんでいるので

たまには、見てあげてほしいな。

book おまけに、「民藝141号」(1964)、「民藝167号」(1966)の裏表紙の広告も見ていただこう。

お~~モダンな家具設計室あり、自費出版承り所あり!!三越本店はいろいろ多角的だった!!

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2012年10月17日 (水)

八幡宮薪能。

長月朔 / 10月15日月曜日。 幾つかの星が瞬く新月の晩。Pa150026_2

だんだん気温も下がって、広い境内には秋の闇が降りてきた。

能舞台の前には

火入れされた2基の薪が、パチパチとはじけ、煙の香りが漂う。

18時半、長濱八幡宮 秋季例大祭の薪能 の奉納がはじまった。

狂言 「呼声 茂山 七五三  で大いに笑ったあとは

能 「船弁慶」 古橋 正邦 ほか。Pa150053

Pa150038  ← 静御前が切なく舞う、

 その衣装が美しい。

 西国へと追われる

 義経たちが乗り込む舟形は

 白い布で巻かれたシャープな造形。↑

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迫力満点の存在感で圧倒するのは、

波間から立ち現れる平家の怨霊。→

 ・・・見終わったばかりの知り合いの若者とばったり、

「武将が乗りうつったような気がする」とすっかり魅了された様子。

 ・・男子の魂は武家物語に連れてゆかれるのらしい。。

昨年は典雅な「羽衣」。今年の演目も、情感豊かで惹きこまれた。

境内で、数百人の市民たちが静かに楽しむこの時空間は、(入場無料)

何とも言えない落ち着いた情緒に満たされていて、 

幽玄と呼ぶよりは、もっと身近に歌舞に感応している場の空気が、長浜らしくて、とても好きだ。

終了後、すぐに、西からハッピ姿の若衆の掛け声が響いてくる。 Pa150097

午前中に行われた神輿渡御祭のあと、御旅所から

神輿が本殿に還御してきたのだ。 

いつもながら、後見の紋付袴の長老たちの姿が、

とてもカッコイイ。

長浜は、シニア男子が、ピシッと姿勢よく決めて

和の正装で町を往来する祭りごとが、頻繁にあり、

これはありきたり(!)の町では、なさそう。

八幡宮への信仰厚い町衆たちが、支え、守り続けるお祭り。 

今夜、最後の神事のあとにこぼれ落ちた白米を10粒ほど拾って帰る。  いいことあるそうな。。。

年に一度の大事な町の宝を、またひとつ、10月新月の晩に体感させてもらった。

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柔らかな犀の角。

味のある名優は、

洒落たコトバの世界を持っていることが多い。2

book 山崎努の著書 「柔らかな犀の角」(2012新潮社)。

「週刊文春」連載「私の読書日記」6年分が収録されている本。

実は、店主は俳優山崎努に、からきし弱いのである。

・・・どういう意味かって、

「好ましい男子ベスト5」にノミネート以来の不動メンバーであるから。heart

御贔屓男子による広く触手を伸ばした多読日記!!を読んでるうちに、

まるで、焚火のそばに座って、ウィスキーの水割りなんぞを傾けながら、

あの渋い声で軽妙に語る彼の人生論を、聞いているかのような錯覚をしてしまう。(おっとアブないファン妄想?)

何度もくすっと笑わせられる。

辛めの軽口も、引用のしかたも、くつろいだ筆のキレがよくて、さっぱりと心地よい。

(岐阜ロケのあと、付知にて)「山も川も静かで、蕎麦もずるずる、上等だった。」・・・この明快な物言い!

「「どんぶらこ」という語感にハマっている。」・・・そして、各文の〆に連発される「どんぶらこ」・・(笑)

タイトルの「犀」は、山崎努にとても似合う。

いったい凶暴なのか?鈍くさいのか?心の奥が測れない巨獣。

だが、「インド犀の角は中がぶよぶよとした肉で闘争の役には立たない。」

なので、「きっと角は彼らの矜持のしるしなのだ」。 そう・・矜持のための柔らかな角も必要!

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若い頃の、黒沢映画「天国と地獄」の、引き締まった誘拐犯人役も良かったが、

店主が、今でも秀逸だと思うのは、彼の主演したテレビドラマ「早春スケッチブック」(1983)!!

いまだに幾つかの場面を思い起こせる。 山田太一が「沢田竜彦」に言わせた台詞が忘れられない。

「お前らは、骨の髄まで、ありきたりだ!(湯呑をぶつける)」

誠実に真っ当に生きている人々に向かって「なんてェ暮らしをしてるんだ!」と罵声を浴びせる竜彦。

だが、人々の神経を逆なでするアウトローの暴言だと捨ててしまえない、大事なエッセンスが胸に刻まれる。

「ありきたり」の暮らしを守っていくことは貴い。 

両極論がぶつかって生まれる渦が、ドラマを熱く進めてゆく。

どちらも本気で生きている。 愛しき人間!!

実は、↓ニーチェの言葉が、この脚本の糸口となったと山田太一が書いている。

いつかは、自分自身をもはや軽蔑することのできないような、最も軽蔑すべき人間の時代が来るだろう」

・・・・大事なのは本気で生きるってことだ。 悩んだり、苦しんだり、揺れながら。

tv

昔、捨てた恋人(岩下志麻)の娘(二階堂千寿)の訪問に、

(病に冒されている)竜彦が語る名シーンをどうぞ。 

http://www.youtube.com/watch?v=qU0gM--Mjt8&feature=relmfu

2012年10月 9日 (火)

長浜の路地裏観光。

移住後1年9か月、そろそろ落ち着いた頃と察してか、

秋の旅日和に、北九州・東京・広島と、遠来の友が幾組も、はじめての長浜を訪ねてくれる。

徒歩圏内の路地裏観光案内は、お任せくださいまし~~!

まず、さざなみ古書店を起点に、ゆう壱番街から、大通寺へ向かう路に入って、歩きはじめよう。

Pa090145 ← 細いが、中央に 融雪装置が設置されている小路。

 突き当り左には、「良太郎」。Pa090148

 レトロな店の 二階の席から

 大通寺全景を眺めながら

 焼鯖そうめんをいただくのがオススメ。

 修復なった台所門を眺め、右に折れると 大通寺山門前・・・遠くに伊吹山がくっきり。

 ↓門を過ぎて、すぐに小さな日吉神社の木立が目に入る。

Pa090154  町内のひとが

 大事にお守りしている鬼門守護の神さま。

 折れて流れる米川に沿って、進むと

 狛きつねさん2体がおわす赤い小さな稲荷神社の鳥居が見える。↓

Pa090162

町中にふっと立ち現れるたくさんのお社を丁寧にのぞいてみるのも愉しみだ。

この界隈は、車の通る道も決して広くはないが、

家々の間には、もっと極小の路地がめぐらされていて、

便利な抜け道として、欠かせない。

迷路のような曲がった細道を、クンクンしながら(?)分け入ると、

↓突然小さな橋にでくわして、驚く。 水路に架かるドンド橋という名の、裏道と裏道をつなぐ橋。

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 昔は木製の橋で、渡ると

 ドンドン音がしたから?Pa090171_2

 年一度の米川清掃では

 この橋を堰き止めて

 ごみを拾い上げる。

 おや、川面を見ると、

 仲良く散歩中の 鴨が三羽。  のどかで平和な裏景色。→

 さて、狭小路地を東進、Pa090198 大宮郵便局のある通りに出て、八幡宮へと向かう。

 右手に、「木と森」というゆったり時間のカフェ、→

 作家のクラフトを置いている「ギャラリー八草」http://yatsugusa.com/about.htmlを 覗きながら、

松並木の八幡宮参道へ~~。

  Pa090199

 広い境内の砂利を踏みしめ お参りする。 

 本堂の右手前の能舞台では

 毎年、10月15日に薪能が奉納され、多くの市民が闇に浮かぶ能狂言に親しむ。

 右手奥には、50代以上の目をひかずにはおれない

 「ぼけ封じの石」Pa090212

 石を撫でると、認知症回避の御利益あり??

 右横の細道を草を踏んで抜けると

 そこが、 「舎那院」!!!

 私が長浜で一番好きな場所なので

できれば、無理やりお連れしたい静寂の古刹だ。

↓ここで、美味しい湧水を一杯いただこう。 「飲めます」という札あり。

Pa090204

 camera  さざなみ古書店から東の路地裏コースのほかにも、

 まだまだ、皆さまの興味と嗜好に合わせて、

 アートコース、西の琵琶湖コース、麦酒コース?なども

 ・・・アレンジも可能。・・ おや?いつから観光案内係?

 春は桜、曳山祭り、夏は蛍、

 冬は雪につららに雪庇、そして梅・・・・四季折々の琵琶湖。

 季節ごとに、深堀りして、一緒に探索できると、きっといい思い出になることだろう。

 どうぞ、ゆっくりと時間をとって、湖北をぶらぶらしてくださいね。

 最後に、家の窓から見えた 仙人草(薬草)の白い花。 川縁の風景になんとも似合う夏の終わりの花だ。

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2012年10月 5日 (金)

キスしたいって言ってみて。

「朝、少しだけ早起きして

君の寝顔に

そっとキスするのが好き。

すると君は

目をつぶったまま微笑む って知ってた?

そのたびに ぼくは想像するんだ。

君の夢に

登場できたかな って。」

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「ケンカするたび もう二度と

キスできないかもしれない って思うと不安になる。

君のキスは 心のクスリなんだ。」

book 「キスしたいって言ってみて」 デヴィッド・カリ作 小山薫堂訳 (2008 千倉書房)

まっすぐまっすぐ、愛するひとを大切に思う言葉と、シンプルな絵が、とてもいいのです。

秋に素敵な恋をしているひとに持っててほしい小さな絵本。

本に寄り添っているのは

艸田(クサダ)正樹さん(金沢)の、透明度の高い美しいガラスの器 と 

秋がこんもり香るような、友人製作の紅葉葉っぱロウソクです。

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