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2013年2月15日 (金)

平野遼の素描集。

book深夜、雷鳴のなかでしきりに鳴き続ける野犬の遠吠えに、ふと永遠を思っていた

これは、平野遼(1927-1992)の水彩素描集の、タイトルだ。

(みずのわ出版 http://www.mizunowa.com/  2012)

P2150581

詩の一行のような、深い闇から浮かび上がったような題だが、

彼の絵に刻まれた陰影を一度でも見たことのあるひとは、

平野遼さんらしい、と感じるはずだ。

「人間の実相を凝視した画家」 「未踏の闇に光を求めた画家」 

「現代社会の矛盾、ひずみを遙かな幻想性の中に描いた画家」 「自我を研ぎ出した画家」  などと

形容されるほど、彼は孤高に、壮絶で思索的な画業を貫いた。

人間とは何だ?・・・・彼にしか見えない地底のうごめきが、P2150577_2

ジャコメッティに通じる鋭い描線によって

原風景のように浮かび上がる。

常に、彼の絵のなかでは、ヒトの貌は闇に昏く沈んでいるが、

身体全体から、そのヒトが何を思い、どう生きようとしているのか

想像してしまうような、存在感が発せられている。

P2150578_2

店主が20代前半の秋の日、小倉の平野邸をたった一回訪問する機会があり、

当時40代の気迫に満ちた画伯にアトリエを案内していただいた上に、

奥様の点ててくだったお茶をご馳走になった。

茶室には、数羽の雀が戯れるやさしげな絵を、二曲の屏風に仕立てたものが飾ってあった。

夢のような時間だったと、今になって思う。

聖域であるアトリエは、その後の「地底の宮殿」(1990)という画集名と重なるような

足元から、重く濃い地殻を感じさせるような凄さに充ちていた。

art

 

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コメント

名前に反応しました(笑)
なんだか神経質そうな線ですね。
ジャコメッティって、なんか細〜い人間の立体作ってる人ですよね?
久々にその名を聞きました。

「ジャコメッティ」って、口に出して言いたい名ですよね。
あと、「フンデルトワッサー」♪( ´θ`)ノ
なんの関係もないコメント失礼しました(笑)

詩人のマスターさま

語感に反応してくださって、有難うございます。(笑)
さえずりたくなるコ・ト・バは、繰り返し声にだしているうちに
必ず、立派な「呪文」に昇格します。ィエ~~イ!

雪舞う寒い土曜日ですが、
すっかりお元気になられてますか??

すっかり元気です♪( ´θ`)ノ
……体は(笑)

気分的にすぐれない毎日です。
毎日とは、一体何をして過ごすものなのか、
インフルエンザのときに考えこんでしまってそれっきりです。
どこへ向かっているのか。向かいたいのか。
また見失って、いる次第です (._.)

ありゃりゃ……

マスターさま

吉野弘の詩集「夢焼け」。

「ぬけぬけと自分を励ますまじめ歌」という詩から抜粋。。。

「 自分をいじめるのは、子供です
  自分をいじめないのが、大人です。

  アハハウフフ アハハウフフ
  私はウフフの大人でいよう
  アハハで励ます大人でいよう  」

・・・・ね、アハハって自分に言ってみて!

アハハ……

若干ぎこちない笑い(笑)

先日、常連のおばあちゃんが亡くなって、以前いただいた栗ご飯の入ってたタッパーが、
我が家でひっそりと、次の出番を待ってます (._.)
あんなに元気なおばあちゃんでも、お年寄りってのは、思ったよりも時間が残されてないもんなんだなと、ショックを隠せずにいました (._.)

クリスマスに、「夜中の3時までかかった」と言って、手作りのクッキーをくれた女の子が、
バレンタインは音沙汰もなく、こちらから言おうとしていたセリフは出番をなくしました(笑)

そのようなことが原因で、今はちょっと、切ないのであります (._.)

アハハ〜

マスターさま

長浜は雪でなくて、冷たい雨続きですね。

切ないことは、雨のように降ってきますが、そんなときは、

おんぼろ傘でも、あれば、しのげます。。。

店主にとって、傘は、本達と、音楽。    マスターの傘は、何ですか?

あ、僕も本と音楽だ(笑)♪( ´θ`)ノ
ちょっと、しのいでみます。

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