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2013年3月

2013年3月31日 (日)

ジャコメッリの写真。

「白が損なわれないように、黒が閉ざされないように、黒の内と同じように白の内が読めるように。

白、それは虚無。 黒、それは傷跡 」

生と死のはざまを凝視し続けた詩人、写真家 ・・・ マリオ・ジャコメッリ(1925-2000)。P3300834

DAYS JAPAN 2月号の表紙の 「スカンノ」 1959 を見た方もいると思う。 →

まるで詩のようなモノクロの写真は、

白と黒のあわいズレや、ハイコントラストのシュールな構成による、

独自の心象世界。

現実の人間や風景が、

ジャコメッリの眼と手で、異なる空気や温度や質感をまとった画面となって、

とてもとても静かに、暴力的に・・・出現する。

モノクロームの強烈な静寂は、実は無常なるものを透明な光の中に満たしていて。

その唐突な差し出され方に、、P3300837

見る者は心のどこかを射抜かれたことにも気づかないまま、

その被写体の物語の断層に引きずり込まれるので、

少し慌ててしまうが、

胸に抱える虚無感や不安を抽出されても、

なぜか決して苦しくはならない。P3300836

生と死 は、誰もの意識下に常に在るものだからだ。

むしろ、シニカルに微笑むことすら、あるだろう。

book↓「白と黒の往還の果てに」。 (洋書 Contrasto 2009)

から、幾つかのペエジを紹介してみた。→

 Photo_2

今、2008年以来の、彼の写真展、ただ今開催中!!

http://www.syabi.com/contents/exhibition/index-1807.html

http://www.parco-art.com/web/other/exhibition.php?id=532

clip

告知》 4月2日(火曜)~5日(金曜)まで、春の店休 とさせていただきます。

※店主は、恵比寿のジャコメッリ写真展の会場その他を彷徨して、射抜かれている予定です!

bullettrain    eyeglass    shoe    subway    dash

2013年3月25日 (月)

雲のうえ18号。 トマソン。 

配布を開始したフリーペーパーNew~「雲のうえ18号」の特集は「北九州未登録文化財」

・・・ペエジをめくるたびに、日本全国、どこにいても、笑えます!

表紙のデコチャリ、門司区の丸尾少年の愛車は「生後一か月のガンダム」と評されて~~。笑。

book P34:店主の住んでいた戸畑区の記事は、ゴリラ一家の謎。。。。

中心部の公園散歩中に、信じられない光景を目にしました。高いヤシの木につかまっているくゴリラ2頭!

いまだに続いているその風景が、とっても懐かしい。

book 滋賀で入手できるのは、さざなみ古書店ですよ~~

P3230814

冒頭は、「街を歩けばトマソンに当たる。」(路上観察学会小倉支部http://rojyoukannsatsu.blog.fc2.com/ )

いかにも不思議なトマソンが報告されています。

超芸術トマソンとは、赤瀬川原平らが発見した概念で、

「美しく保存されている無意識の芸術。P3250825

不動産に付属する無用の長物。」というようなモノ。

不条理な光景にスポットを当てる鑑賞者にのみ存在する芸術。→

町中でのトマソン発見の瞬間は、何ものに替え難い感動です。

P3250817

 ←これらは、

 所蔵している赤瀬川本の一部。。。

 どれも、 赤瀬川的視点のずれ方が、

 危ない梯子に座って、眼下を眺めるようで、なかなか心地よいのです。

 27日に76歳になられる赤瀬川さん(1937年3/27~)は

 店主の心の中で、ずうっとブームです。

 どうか、お元気で、脱力に見せかけながらの強靭な諧謔ビームを

発射し続けていただきたい!!!

湖北にも

「超芸術トマソン」や、「未発見未登録文化財的物件」 がたくさん存在するに決まっています。

路上観察の仲間見つけて、「うふふ物件」探しに出かけよっかな!

camera ~ shoe ~search ~

2013年3月19日 (火)

本でつながる!ブックマルシェ長浜。

17日日曜日、ゆう壱番街の朝は明るく晴れて、古本市日和!

第1回ブックマルシェ長浜の出店者が、P3170803

奈良や大津、草津、近江八幡、各地から続々と集結、

10時には手際よく店開き完了。

・・・すでにお客様もたくさん来場されて、

笑顔の一日を予感させるような、notesスタートです。

90×100の小ブースでありながら、

各店主の本棚の個性が充分花開いて、

会場全体が「オモシロ古本屋長屋」状態に!!!

これこそ、一箱古本市の愉しさなのです。

book どれも、味のある~屋号です↓

 シンシンドウ 

 ベルン堂 P3170789_2

 閑古堂

 中の本

 伊吹堂                                    

 かまくら堂

 かたす屋じつ

 まつかわ堂

 饅頭屋書店

 キンモクセイ文庫

 a-cafe

 bookSUOMI

 古書いちげんさん

 リスンリスンボックス

 KFM

 アラカル堂

会話もはずみ、本を連れて帰るお客様と、店主が、どちらも嬉しそう。

テントの下で椅子に腰かけて、買った本を読みながら

季の雲マルシェhttp://tokinokumo-guesthouse.com/content/marche/index.htmlで販売中の

美味しいものを食べてる方もあり・・・・これこそ、おすすめの

「素敵な第三日曜日の過ごし方 in NAGAHAMA」。

あまりに好評をいただいたので、

な、なんと、「毎月開催」~~~が決定しました~~~~。

これから、本棚の整理をしたい方、ほしい人に蔵書を手渡したい方、はぜひエントリーを。

湖北の旅を計画されている世界中の本好きなみなさま、鞄に本を詰めて、

もしくは、本と旅がお好きな方、ぜひ、長浜へお出かけくださいませね。

(運べない方はさざなみ古書店へ前もってご配送を。一箱本お預かりもいたしますよ)

詳しくは、

今後の日程と、17日の賑わい画像をごらんいただけるHPを覗いてください。

http://book-marche-nagahama.com/

train bullettrain car ship horse shoe snail ・・・お越しをお待ちしています!

2013年3月15日 (金)

累成体明寂。

「abさんご」で、芥川賞を受賞した75歳の作家 黒田夏子さんが

2010年に審美社から出した、「累成体明寂」。(るいせいたいめいじゃくPhoto

 この本の目次を見ると、まるで詩集かと、、、思う。

book 目次

物象篇 (夕まつり;食器の体系と喃語の体系;

道のきれはし;おわらない調律;かくれ犬;

展幻索引;橋うた;大きな入れもの;朝の浮き巣)

暦層篇 Ⅰ 

書族篇 Ⅰ Ⅱ Ⅲ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして、ペェジを繰るごとに、

今まで体験したことのない不思議な自伝的文学世界が示される。

ひらがなの多用、欧文句読点、固有名詞のない横書きの、

独特の黒田さんの日本語文体は

読者にとって、難解というより、見慣れない道。

小さな小石が敷き詰められた道を、裸足で歩かされるようなのだ。P3150785

歩いてくださいな、と誘われた風景であるのに、

砂利踏む足裏は、じわじわと痛みはじめ、咽喉も渇き、

どこか「漢字の多い椅子(?)」を探して、ひと休みしたくなる、

未知の行軍。

ぬるり、くねくねと続くひらがなを、漢字に置換しながら、

語句の意味を掬い取ってゆく作業は骨が折れる。

しかしながら、斬新な読書体験!!・・・脳への新しい刺激。

砂利の隙間や、使われているわずかの漢字の陰から、清涼なイオンが漂ってきたり、

作者の見た陰影のある光景が、旧い写真のように浮かんで来たりすると、

足の痛みもころりと消えて、

いつのまにやら、また

黒田日本語世界の砂利道を 再び歩いているのだ。

「累成体明寂」の終りのペエジ(P300)の最後の一文。

移住者である店主が長浜に来た日の気分と重なるので、ここに紹介する。

こんな文体に初めて出会う方には、いったいどんな印象だろう。。

book

しばらくは分け進むのにせいいっぱいだった小児が,やがてまえうしろも

おぼつかなくなったころ,ふいに、ふみこんだときとはちがう道に出はずれた.

ぬけて,まだ 朝で, 天空があった. 

ひたむきにあそびふけっていいひとひがこれからはじまるところだった。」

eye

もっと黒田さんを知りたくなった方には・・・

karaoke黒田さんの語り ↓

http://www.youtube.com/watch?v=7vpBdlbRO9M

2013年3月 8日 (金)

春告鳥。

急に春めいたここ数日、評判の一羽(多分)の鶯くん!!

朝、ココア爺と歩いていて、日吉神社の大木から響き渡る美声にしばし、立ち止まり、

家に戻っての珈琲タイム・・・、米川の向こう岸から、再び、あの声!!!

ホォ~~ルルルルぅケッキョ♪ホ~~ルルル、ホ~~~ホッ~~~ケキョョョケキョっ♪

こんな凝ったアレンジって聴いたことない!

そおっと窓を開けて、贅沢な単独ライブに耳を傾け、

艶のある美しいさえずりに、すっかり心洗われる。 

いったいこの天才ソリスト、春告鳥界のマリア・カラスか?いやはや、マリア・ウグイスか?・・

と早合点しそうだけれど、このソプラノ、鳴くのは雄だった。。。P3080777

(英名を、Japanese Nightingale というのはその美声のせい?)

本棚の「音のことのは」(幻冬舎 2003)を開いてみると

P3080770

「初音」 「鶯の谷渡り」 「花中の鶯舌(かちゅうのおうぜつ)」

「鶯 鳴かせたこともある」 「むかし声」 

などとウグイスのさえずりに関連した幾つかの言の葉が載って、香しいページだ。

身近で愛すべき鳥!

今日の夕暮れ時にも、

トリプル大気汚染をものともせず、

短いライブをやって♪うっとりさせてくれた絶好調の鶯くん。

・・・疲れも吹っ飛ぶわあ!ありがとネ!~

静かな長浜の米川界隈を陣地に選んでくれた君の、熱烈ファンは増大する気配だよ。

↓梅の花は、今年の「長浜盆梅展」で一番香りが好きだった白梅。

P3060726_3

2013年3月 3日 (日)

「春はもうすぐやでなぁ。」

午前の陽射しを浴びながら、米川で水と戯れる鴨たちの姿が、

いかにものどかで、この風景は確かに春なんだ、、と微笑んでしまった。

水仙も咲き始めた。。。

この、心の中がほどけるような感覚、春思いの感覚というべきか。

手のひらをいっぱいに広げて、春のカケラが降り注いでくるのを受けとめたい。

愛知県から移住し、小さい店を営まれていた読書家のご夫婦が、

「長浜の想定外の寒さは歳をとるとつらいからね。」と、関東Y市の御子息の傍へ

転居を決めたという。 「そのお気持は分かります!」と答える。

冬季うつ という言葉が、

そして、ブルーになる経緯を察することができるほど、

日照時間の短い、雲ゆきが常に不安な低温の冬季を、元気溌剌に乗り切るのは

慣れていても、厳しいもののように思う。

週半ばからの発熱(原因不明)で体力低下の店主もブルーに凹んでしまいそうだったのだが、

少し踏ん張って店を開けているときに、地元のシニア男子がご来店、

「ながはまのお庭 2号」をお求めになり、

「九州から来たんやてなぁ。こんな寒い所へよう来てくれはったなぁ。春はもうすぐやでなぁ。」

と、優しい微笑をくださった。

微熱続きで弱っていた気持ちをじわっと温めてくれるようなその口調。

・・・・そう、そうよね、、「春はもうすぐやでなぁ。。。。。」

bud「春はもうすぐ!」 ・・これは勝手な決めつけ。

bud「春はもうすぐや!」 ・・この大阪弁の言い切りも、ジコチュ~。

bud「春はもうすぐやで!」 ・・押しの説得姿勢が、イヤやん!。

tulip春はもうすぐやでなぁ。」 相手に少し距離を置いた、奥ゆかしい優しい伝達。

湖北言葉の、たったひとことが、ぼんぼりのように灯されて、今日は雛祭り・・・。

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