フォト
2016年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ

« 花冷え、そして曳山祭り。 | トップページ | バーナーワーク。 »

2013年4月19日 (金)

佐藤泰志作品集。

稲塚秀孝さんという監督が

movie  「書くことの重さ〜」という映画を製作したという記事を、18日の新聞で見た。

サイトも見つけた。http://kaitanshi.dreamlog.jp/ 

作家 佐藤泰志(1949~1990 函館生まれ)を描いたもので、

命を削って、確かな作品を書こうと苦悩した表現者への畏敬をこめた映画であるという。

関西方面で上映されるのはいつ頃だろう。

(佐藤泰志原作の「海炭市叙景」という映画をごらんになった方もあるかも)

佐藤泰志は、芥川賞に5度、三島由紀夫賞に1度ノミネートされたが

一度も受賞しないまま、41歳で自死をする。

book 「佐藤泰志作品集」 (2007 クレイン)

P4190387

しめつけられるような孤独、強くて残酷な震えるような青春、人と人の繊細なつながりを描きながら

彼の小説のすべてのペェジには、なんともいえない清らかなものが流れている。

カメラワークのうまい静かなモノクロの邦画を見ているのに似て、

人物や町の情景や空気の、やや湿りけのある場面にひきこまれる。

ごくごく普通の暮しを生きる人物たちの、

小さな町のどこにでもあるようなさりげない営みが、独特の流れで丁寧に繊細に描かれる。

佐藤泰志の言葉がつむぎ出す音に耳を傾けよう! 

めったに聴けない特上ブルース!なのだから!

作家存命中の不遇はなんとも切ないけれど、

現在は、多くの読者に、尊敬され、才能を高く評価されているのだから、、と胸をなでおろす。

ひたすら机に向かうだけの24歳の佐藤泰志の後ろ姿を、

ある夜に、クレヨンでスケッチをした女性(のちに妻)が

「なぜかいつも背中ばかりなのです」 と書き添え、そしてそれを見た彼が

その絵と言葉を忘れられなかったというエピソードは

彼の小説のように、とても哀しい。 

彼は、

「僕は望んだことをやっているにすぎない。

脇目もふらず丹念にタイルを張る職人の背とどこが違うというのだろうか。」 と書いている。

・・・・遺された作品を、

丹念に味わいたい。

eyeglass

4月26日は、彼の64歳の誕生日。

sweat02

« 花冷え、そして曳山祭り。 | トップページ | バーナーワーク。 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1544525/51281459

この記事へのトラックバック一覧です: 佐藤泰志作品集。:

« 花冷え、そして曳山祭り。 | トップページ | バーナーワーク。 »