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2013年7月

2013年7月29日 (月)

工藤直子さん。

book 「ともだちは海のにおい」 と 「ともだちは緑のにおい」 の初版二冊を手に、

ひとりの若者が「こどもたちに読んであげるために探していたんです!」と笑った。 

そんな風に本が手渡されてゆくのは嬉しい。

どちらも長新太の絵と工藤直子(1935~)のあたたかな物語。

book 「のはらうた」という小型の愛らしい詩集は、童話屋から出されている人気シリーズ。

P7290368_2 

 写真の本は、著者の工藤直子さんから贈られたもので

 署名に加えて、

 のびやかな自筆のお手紙まで添えられている。

 さざなみ古書店の貴重な展示本としよう。

 この本を所蔵されていたのは

 直子さんの古くからの友人で

 40数年前、

  長浜でも知られた喫茶店を開いておられた。

 

P7290367_2


数年間の営業であったらしいが、その喫茶店の名前は、工藤直子さんが命名したとのこと!

うっかり聞き逃すと覚えられないほどの、信じ難いほど長い名前の喫茶店。

はじまりもなく おわりもなく まんなかばかりがあとからあとからつづく恋の物語

!!!!こんな名前の店があったというだけで、この町に潜む面妖さが浮かび上がるではないか。

唯一残っている紙箱マッチを見た若い女子たちは

キュートな昭和なデザインに、くすぐられるようで、

幻の不思議な喫茶店のことを、あれこれ妄想してしまうらしい。

P7290372


それにしても、直子さんの型破りな命名がすんなり決まった空気と

当時、その店に集った人々がちょっと羨ましい。

「恋の物語」が数多く誕生したことは間違いない。

heart04

cafe

bar

2013年7月17日 (水)

ケルト音楽を能舞台で。

長浜のまちなかに、「今重屋敷能舞館」(元浜町23-17) があるのをご存じだろうか?

市民でも内部をご覧になっていない方がまだ多いかもしれない。

古くからの造り酒屋であった今村酒店の町屋の蔵を、能の資料館として再生したもの。

能の愛好者の多い長浜ならではの、施設だ。

http://noubukan.web.fc2.com/

酒屋の面影をのこす井戸や滑車もあり、能衣装、楽器など関連資料を静かに見学することができる。

なかでも、素晴らしいのは

檜の香りもただよう本格的な能舞台(1/2スケール)が作られていること。1181

さすがに音の響きは格別で、しかも観客スペースから舞台までが

吐息が聞こえるほど近く、演者の芸をごく間近に堪能できる装置なのだ。

book 湖北の情報誌{み~な」最新号118号でも紹介されている。

http://n-miina.net/blog/?p=2251

この抜群に音響のよい舞台で

ケルトバンドMINE(マイン)が、二度目の長浜での♪ライブをする。

7月27日 土曜日 19:00開演(18:30開場

さざなみ古書店のオープニングにサプライズで演奏してくださった時から

大ファンになって、彼らの演奏を生で聴けるのが楽しみで仕方ない。

四人のメンバーの何とも言えないのどかな空気感が大好き。

402660_509187382442957_1108342454_n ちょうど3枚目のCD「世界樹」がリリースされたばかり。

 9曲すべてオリジナルということは

 当日がますます楽しみ!!!

 2012年の雪の残る1月のライブを思い出す。

 今回は暑い季節、

 特別の美味しい麦酒も

 準備されるらしい。

どうぞ、ヴァイオリンとウッドベース、笛とカホンの、心和むケルトの音に浸って

夏の夜のひとときを涼しくお過ごしください。

bell 当日¥2,000 前売り ¥1,500 (さざなみ古書店 08017230987 で販売中 お急ぎください。)

2012年長浜でのライブ風景は→♪ http://www.youtube.com/watch?v=fm1Z8mZLp4o

↓出来立てホヤホヤ「世界樹」のCDジャケットは、みやび&ゴージャス!

Photo

2013年7月12日 (金)

長浜市庁舎の陶タイル。

歩いて10数分の長浜市役所。ごく普通の市庁舎に見える、、、が、実はそうでもない。

玄関には《「ドイツ アウグスブルグ」「イタリア ヴェローナ」

「鹿児島県 西之表島」と姉妹都市 である》という表示プレートが掲示され、

それもさして特別なことでもない。

P7120284

昭和27年(1952年)に建築されて61年、老朽化のため2年後には解体される予定なので、

内部再発見をするなら、今のうちである。

市役所の課長さんは「そんなことを言われたのは初めてです」、と笑っておられたが、

あえて言いたい。

建物内部で上を見上げた時に

視線がずうっと上って、

こんなものが見えるのは、とっても面白いことじゃないかしら。

P7110275

中央玄関を入るとすぐに、円形の吹き抜けが、中央に作られていて、

4階トップより自然光が採りこまれている。

P7110233


2階に上がると、ぐるりと円形の大理石の手すりを廻って、二本の廊下が左右へ別れて伸びてゆく。

手すりの側面には、意匠をほどこした外装用タイルが張りめぐらせてある。

P7110264

横に杉文様が一列と、左右の片方に縁をあげ、高低変化をつけたデザイン、

信楽焼のようだが、渋い色目に鉄釉が浮かんで、シックである。

階段側壁には、角度に合わせた菱形が用いられているので、

このタイルは特注で焼かれたものだということが判る。

 大正時代に、フランクロイドライトがデザPhoto_2インして作られた

 ←旧帝国ホテルの常滑焼煉瓦タイルを思い出してしまった。

 「長浜市史 第4巻 市民の台頭」を読むと、

 戦後の予算のない時期に

 当時の町の規模よりやや大きいと批判されながら

 鉄筋コンクリート3階建て(一部4階)の市庁舎が

建設された経緯は知ることができたのだが、

当時モダンだったはずのこの建築物のP7110255_3

建築資料が見当たらないのが、なんとも、残念。

どなたか、設計をした人、タイルの意匠について

ご存じの方、おられないかしら?

horse

「古い時代」というのは、江戸時代でなくて、桃山時代であり

「古い本」というのは、蔵の中の古文書、と認識するこの町の人々にとって、

私の大事にしてきたcafe 古いノリタケと

ほぼ同じころの昭和27年は、「少し前」だという空気のようだ。

写真を撮りながら、「レトロな雰囲気がいいですね」と言うと、

「えぇ?レトロですか?」・・・と、怪訝な顔をされてしまった。

「古さ」の目盛も

メモリ-も、

やはり、長浜は違っているのらしい。。。

eyeglass


2013年7月 6日 (土)

オールドノリタケ。

Noritake_cup_1

<デミタスカップ(正面) ティカップ(右) シュガーポット(左奥) ミルクポット(後ろ)>

これは、さざなみ古書店に並べているノリタケの食器たち。

ただ1種類のシリーズのみ(!)で、

他にディナー皿、スープ皿、ケーキ皿、フルーツ皿、シチューポット、エッグスタンド、なども揃っている。

隅っこの棚の飾りだと思われているかもしれないが、

実は価格シールがついている。

オールドプレミアムノリタケというほどの古さも格式もないけれど、P7060219

昭和20年代の日本陶器会社の製造で、薄手でエレガントな模様のシリーズ。

幼いころから食器棚に在ったカップで、

たまにいれてもらった温かいミルク珈琲は格別に、美味しかった。

若い母が幾つか買い求めて使っていたのだから、一般向けだったはずだ。

大學を出た父が就職したのが小倉の東洋陶器(ノリタケ 現TOTO )だったから、

ノリタケの食器というのは、地元では身近であったのだろう。

自営志望の父は、たった一年で辞職、

雑多な店の並ぶ市場の片隅で、間口一間(ケン)の小さな本屋を開いた。

発刊されたばかりのリーダースダイジェスト誌を自転車に積んで配達したという。

母の、新婚時代の苦労話のなかで 

赤ん坊だった私はその狭小本屋の階段から落っこちた らしい。

P7060220

clover

今、認知症で幼女に戻った母は、私をどこかの親切なお姉さんと思っているが

私は母が選んだ、このノリタケの食器を大事にするよ。

・・・あなたが若い妻であり母だった鮮やかな20代が浮かぶから。

でも、今後の自分に必要な幾枚かを残して、あとは店で欲しい方にお頒けしたい。

母を介護しながら、同じシリーズを見つけては買い揃えていったことも、

母との思い出が壊れないようにするために必要な行為だったのかも知れない。

なかでも一番気に入っているのは、

手のひらにおさまる直径9㎝のチョコレートプレート5枚セット。これはめったに見かけない。

Noritake_plate_2

↑お菓子のかわりに、琵琶湖の硝子をのせてみると・・・。

なんとも可愛いな~~。

亡き父と、幼女になった母(84歳)の、若かったふたりを偲ぶノリタケの器を

60年後の今、私が使っていて、

そして私の娘たちが又使ってくれるかしらん。。。

present

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