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2013年8月13日 (火)

湖国の俳人 関戸靖子さん。

ゆう壱番街も人の行き来が多くなるお盆。

酷暑の日、盂蘭盆会のお参りのために、

宇治から、長浜へ墓参に来られたNさん夫婦が娘さんを連れてご来店くださる。

「亡き姉は、以前に長浜に在った『ラリルレロ書店』(1950~)によく行って、店主の詩人武田豊さんに

いろいろ教えてもらったらしいのです。ラリおじさんと呼んでいました。」

!!長浜にはかつて、本当に素晴らしい古本屋が存在していた!!!!(。。泣きそうだ)

N氏から頂戴した遺作句集二冊と主宰「聲」数部は

さざなみ古書店で大切にさせていただく。

4年前に病気で逝去された姉上、長浜生まれの関戸靖子さん(1931~2009)が

遺された作品群にはじめて触れることになった。

P8130429

「故郷のあの湖の景色や、住み馴れた宇治のこの山河の風景の色を、紺に籠めて」

「もし齢に色があるとしたら紺でしょうか」と、

作者は句集の題を「紺(こん)」とした。

mist

 濃紅梅近江にほとけごとありて

 みづうみの親魞子魞霞みけり  ※魞(えり) 竹などでつくる定置漁の道具

 妹川姉川秋の蛍かな

 まだ何も置かぬ文机雪来るか

私は湖国に住んでまだ2年半にしかならないから、地名も風物も未知のことばかりだが、

関戸さんの俳句からは、

琵琶湖を巡る近江の折々の空気が親しく感じられ、

風景を眼に浮かべてみたくなる。

moon3

 夜濯やむかしは川のくらかりき

暑すぎる日など、夜に洗って干すこともするので

作者と同じように、

炎天の昼間を避けて夜のとばりが降りたころ、カワドに降り、

米川の水で布や衣を濯(すす)いでいた昔の情景を、くっきり想像してしまう。

女人の見上げた空には月が出てたかしらん。

関戸靖子さん主宰の句会「聲」の最終号に寄せられた

追悼句のなかからこの句を、、、。

命日の8月17日には紺色の花に、亡き俳人を偲びたい。

 ひたすらに紺の朝顔咲きにけり

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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コメント

「ラリルレロ書店」、かなり気になりますね(・Д・)ノ

マスターさま

夏バテしてないでしょうね?!

ラリルレロ書店のこと、いろんな方からお聞きしているところです。
もっと知りたいですね。
若い方々に文学を導いた「詩人」ということだけでも
最大級に尊敬するのに、長浜で古書店!、、もうジンとします。

ラリルレロ 黒壁のすぐ近くにありましたよ
貸本屋だったと記憶しています^^

kakoさま

こんにちは。カキコミ有難うございます。
ラリルレロ書店のことをいろいろ聞かせていただけると有難いです!
さきほどのお客様が長浜高校の校歌は
武田 豊さんが作詞されたと教えてくださいました。

(姉川 敏彦 作曲)
1. 琵琶のみずうみ 風なぎて
 渚に鳴くは 鳰(にお)のむれ
 緑ゆたけき 長浜の
 古き歴史に 名をとどむ
  平方庄の 学び舎(や)は
  われらの長浜この母校
    明日の郷土を 背負(お)いて立つ
2. 豊公ゆかりに 耀(かがよ)える
 五三の桐は 今もなお
 若き世代の 血をわかせ
 思いはここに 新しく
  いそしみ学び 技を練り
  われらの長浜この母校
    文化の日本 拓(ひら)き行く
 
3. 伊吹の峰の 空晴れて
 湖北はかおる 朝風に
 高き叡智と 深き愛
 自然の恵み 麗しく
  希望明るき この将来(ゆくて)
  われらの長浜この母校
    平和の世界 打ち樹(た)てん

昨日、virgoお客様から聞きました。
この記事で、関戸靖子さんのことを知って
句集を注文されたとのこと。
湖国の俳人がのこされた句を楽しむ方が増えるのは
mist湖面の小さなさざなみが広がるような、嬉しさです。

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