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2013年10月21日 (月)

茨木のり子の家。

お客様から教えて頂いて

さっそく購入した book 「茨木のり子の家」(2010 平凡社)。(茨木のり子 1926~2006)

気持ちが窮屈になったときに読まずにはいられないたくさんの詩を遺してくれた詩人が、住んだ家。

部屋の内部や調度や器、ポートレイト、直筆原稿など多くの興味深い写真に、

幾篇かの詩が添えられた本。

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表紙写真に使われた窓の「木の葉模様のスリガラス」も詩人が選んだはずだ。

全編、昭和のテイストが漂う。

この本の存在を知らないままだった迂闊な数年間が悔しい。

ひとつとして余計なものの無い、こんな家に、私は住みたかったんだ、、と

呟きながら熱くなって頁をめくった。

終の棲家をこんな家につくってゆこう、と改めて心に目指す。

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↑左の椅子は、「倚りかからず」の椅子。

最愛の夫を亡くしてから30年間の、「ひとりの時代」を暮した、シンプルで主張がある住まい。

TVも、新しい電化製品も見当たらない家の中、さりげなく見えるが、

確固たる選択眼で整えられていて、

その凛とした濃い気配は、主が逝ってしまったあとも、尋常ではない強さで存在している。

自分の眼で確かめ、自分の感性を守って、丁寧に暮らす・・・ 詩のような日々であったのだろう。

一人は賑やか』 ・・・一人でいるのは 賑やかだ 賑やかな賑やかな森だよ

倚りかからず』 ・・・倚りかかるとすれば  それは  椅子の背もたれだけ

pencil

彼女が生前に準備していた、死亡通知の文は、このまま踏襲させてもらいたいくらい、

潔くて、はりはりと清々しい詩だ。 (日時と死因は遺族が記入)

このたび私、06年2月17日クモ膜下出血にて この世におさらばすることになりました。 

これは生前に書き置くものです。

私の意志で、葬儀・お別れ会は何もいたしません。

この家も当分の間、無人となりますゆえ、

弔慰の品はお花を含め、一切お送り下さいませんように。

返送の無礼を重ねるだけと存じますので。


「あの人も逝ったか」と一瞬、

たったの一瞬思い出して下さればそれで十分でございます。

(後略)

ただただ、かっこいい人だ!

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コメント

僕もこの間、茨木さんの詩集を買ったばかりです♪( ´θ`)ノ
「落ちこぼれ」という、数々の詩集からいろいろ選ばれた、「ベストオブ茨木のり子」とでもいうような、素晴らしい本です。
表紙もかなり素敵です♪( ´θ`)ノ

最近は、「汲むーY・Yにー」が、非常に心に沁みております(._.)

マスターさま

秋の夜長に、茨木のり子の詩集、、。
「落ちこぼれ」の表紙も挿絵も、ステキですよね。

ほとんどの詩集を蔵書にしている店主ですが
「茨木のり子の家」で尊敬の思いがきちんと完結する気分です。
この本を
いつかぜひお手元に。

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