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2014年1月

2014年1月27日 (月)

雑誌「民藝」

日本民芸協会の機関誌「民藝 THE MINGEI」。

1952年(昭和27年)に創刊され、現在はなんと733号を数えるらしい。

10冊ほどの在庫だった「民藝 THE MINGEI」バックナンバーが

先週、いっきに、100冊以上になった。

P1270339

表紙写真には、無名の工芸品や諸外国の逸品も含めて、どれもはっとする作品が選ばれている。

文化、民俗、多岐にわたって、工芸に関連する深い考察が集められていて

60余頁の薄い冊子とは思えない豊かで切れ味のいい内容だ。

柳宗悦、棟方志功、外村吉之介、B・リーチ、浜田庄司、大原総一郎、水尾比呂志、他の

見識高い方々の寄稿には

民芸の美の世界を牽引してきた大きな志と知力を感じる。

「民」や「芸」のうわべをかすっただけの「まがい」の、

いわゆるミンゲイ調が歓迎された時期もあって、

安易に作られる粗悪なものまでを「みんげい」と呼んでしまう傾向が続いた。

浅薄で純度の低いものは、民芸の強さ、美しさからは程遠い。

P1270345

健やかなる美とは、

用の美とは、何だろう、、、、。

柳宗悦の遺稿(1935年)「工芸美術家に告ぐ」に、

こんな光る言葉があった。

「諸君よ、驚いてはいけない。職人の作より美しい作を作り得た工芸家は

ひとりだってこの世にゐないのである。」

P1270348

昭和48年、北九州市八幡に「九州民芸村」ができ、様々な職人の工房が設けられたとき、

ものづくりに対する前向きな流れが始まったように感じ、胸が躍った記憶がある。

丁寧に作られた職人の仕事を、心から尊敬していた。

「つくしぎゃらりー」で母が少しずつ買い求めて

家で使っていた家具や織物、陶芸品などの民芸品はどれも美しかった。

そして、どれも驚くほど長く使えるものばかり。

今は幼女に戻っている母だけど、きちんと美しいものを選ぶひとだったんだな。

book

昭和40年代からの「民藝 THE MINGEI」 の記事から

民芸がなぜ健やかに美しいのか、

無名の作がなぜ生きる力をくれるのか、

改めて読み解いてみたい気がする。

2014年1月19日 (日)

三年。

「三年」と言うのは、不思議な年月だ。

特別な出来事が身に起こったとして

一年経った日は、まるで当日のように、生々しく映像記憶まで浮かび上がってくるものだ。

もしも身近なひとを失うような辛い出来事であれば、

悲哀が凝縮されて濃い慟哭の涙を流す日となるだろう。

二年目のその日は、まだ思い出が乾いてゆく道中でもある。半干しの状態。

幸せなトピックであれば、場面を反芻して、胸にじんと来たりもするだろうが、まだまだ二年だと思って、

振り返らず前を見るだろう。

そして、全く個人的であるが、明日はちょっとばかり記念の満三年の日。

ある日、ある地点から他の地点へ拠点移動しただけの話なので

他人さまには全くどうでもいいことであるが

自分の人生のなかで、変わり目としての刻印の重さはうけとめざるを得ない。

そして、つくづく不思議なのだ、三年というものが。

さまざまな体験を通じてナニカが変わったというのではなく、

いつの間にか、心の中のカタチが整って、空隙にいい気が流れる、

強がりやら意気込みやら、そんな無駄なもんが片付いて

すっきりした部屋のような、そんな実感。

一日一日が重なって、そこへやっと辿りつけたのか、

自然な時の流れがそこへ導いてくれたのか、

それは分からない。

たくさんのひとの温かさが在って、

この町で吸っている空気が、体質に適っていたことで

明日が平穏に迎えられる。有難いとしかいいようがない。

商店街の理事さんが「おまはんも、よう、三年辛抱したなぁ」と笑ったけど、

「いえいえ、シンボ~~なんて、してませんよ!(笑)」

ただ、記念のしるしをひとつ用意した。

待ちに待って、やっと今日出来てきた、「冬の草むら色のウールのジャケット」だ。

ボタンホールかがりを赤い糸でお願いして、

何だか土から芽吹く生命の色のようなイメージでとても気に入っている。

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長浜で作られたステキなオーダージャケットを着る資格があるとしたら、

3年という月日のおかげだ、と、ここでも自分をゆるめて認証する気持ちが働く。

さぁ、明朝は、4年目の初日、2011年のあの日と同じような凍った雪道を

清々しい気分で歩こう。

↓今朝、さくさく歩いた大通寺公園。

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2014年1月12日 (日)

ふるさとあれこれ。

年末年始に久し振りにふるさとの空気を吸った数日間。

食べ物の話題に片寄せてみると、、。

↓小倉北区の寿司の「二鶴」では、

活鯖の握りはお替りしたほど、美味しかった!

感動のあまりカメラも操作できず、同伴者の撮った画像を借りて。。

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市内にたくさんある、安くて美味しい資(すけ)さんうどんで、定番ソウルフードの「ごぼ天うどん」。

枝のようなワイルドな姿で牛蒡を揚げてあるのが、豪快で風味がよい。

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福岡県の優れものを集めた「FUKUOKA DESIGN COLLECTION」で

縞縞 http://shima-shima.jp/小倉織のトートバッグと一緒に購入した、

若いデザイナーの作ったストラップ。

柔らかい樹脂製の珈琲カップの裏は

夜光機能があって、闇の中ではこれが実に都合がよいのでオススメだ。

付いている非常用ホイッスルはいつか使えるかな。

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短い滞在期間に、たくさんの懐かしい知人に再会し

40年以上も続いている幾つかの店にも行き、ふるさとを改めて味わう。

でも、31日朝9時のモーニングセットは格別だった。

香り高い珈琲と、熱々の焼きたてスコーン。

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とびきり忙しい大晦日に、(もちろん店休日)アラジンストォヴで暖かくしてくれて、

ステキな朝を用意して待ってくれるひとがいるなんて!!

言葉を渡しあって、胸がいっぱいの再会のひとときだった。

やっぱり、

この町には飾らない気さくな雰囲気が流れている。

汗をかいて笑いましょう~~というざっくばらんな空気。

どんな旅人でも、久し振りに戻った人でも、さりげなく迎え、何事もなかったように見送る。

ちょっと乾いたこの感じ、これが北九州の佳さかもしれない。

train

bullettrain

2014年1月 4日 (土)

明けまして。

bell みなさま、明けましておめでとうございます。

心穏やかな佳いお正月をお過ごしになられましたか?

sun

2014年は

いつもの年明けのように鎮まって始まった。

店主にとって、この一年はゆるやかな坂道で呼吸をきちんと整える年だ。

人生という大きな山の、どの辺りを彷徨っているのか、現在地の見当は、まったくつかないままだが。

移住してまる3年、古本屋も秋には3周年になる。

道の途中で、まわりの景色もじっくり眺められるようになった。

四方から吹く季節の風を吸いこみながら、

足元に咲く草花を愛で、樹木の緑陰に憩い、尖がっている岩や転びそうになる石ころを見つける。

光ふりそそぐときも、

闇のなかの昏い時間も、それも自分の風景だ。

時々は彼方へ視線を向けることも忘れずに、倒れず崩れず壊れずに歩いてゆくこと。

坂道でふと出会えた人々と言葉を交わし、笑い合い、行き交う温かい風景が

幾つも幾つも続いてくれるように

自分の内側を整えて、湖のように豊かに満たしてゆきたい。

目に見えないものだけで自身が豊かになりたい。

湖面にさざなみの立つのは、生きて在る証拠。

できるだけ、水の形にそった優しい波がよい。

pencil

頂いたお賀状の中に

今年こそは長浜へ と書いてくださった遠方の知人が多くて、三年目の楽しみ。

季節は巡り、生命は産まれては絶え、

しあわせだけを置いて行ってくれる。

Pc250111

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