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2014年9月

2014年9月29日 (月)

3周年 ありがとうございます。

移住した年の前半、長浜に慣れるためにいろいろな動きをしているうちに

我が住処の町家のまんなかに、古本屋に変身できそうなスペースのあることを発見。

思い立って3箇月ほどで、現実に店ができた流れは、今でもちょっと謎めいて思い出される。

還暦の齢というのは、追い詰められると新しい転換の利く歳らしい。

通路を改修する際に、4色ペンキを塗った下地材を敷きつめる案も、実は窮余の策だったし、

改装にお金をかけない代替案など、しぼりだした知恵で、日々計画を更新しながら進んだ。

Cimg3109

そして、3年前の9月30日、いろんな人たちの応援で

小さな舟、さざなみ号が、湖に漕ぎ出した。

↓とま子さんがキャンバスに描いてくれたステキな看板2枚!

Photo

「書物」は、本来、測り知れない生命力を備えている。

送りだされた本の寿命を十分全うしてもらうための、

のりしろ役をする裏方仕事を、地味にやっているのが古本屋だ。

「本はあらゆる場所と、人とに、つながっている。

携帯電話や、インターネットとは違い、抽象的に控えめにつながっている。

本屋さんもまた、抽象的に、控えめに、あらゆる場所と、人とに、つながっている。」

   『あしたから出版社』(2014 島田潤一郎)より

・・・お客様からいただく情報にすらなかなか追いつけないまま

こんな不勉強な店主では情けない!と悩み

深遠で広大な書物の海を遠望しながら、舟の端っこで波かぶって揺れている毎日。

もっと本を読もうと思う。

言葉にアウトプットできない力不足の現実もあっさり自覚しよう。

今日、

滋賀県産の3本の和ろうそくに火を点けて、

3年間支えて応援してくださった皆様に、心のなかでありがとうをしっかり申し上げた。

P9280592

明日からはじまる4年目、

これからも

美味しいパンを売るような町なかの日常の風景として

うらくろ通りの奥で、灯りをともし、

感謝をこめて

本の好きなお客様をお迎えしたい。

P9290614

2014年9月19日 (金)

温かい栗ごはん。

9月に入って、急に気温が下がり、

空の高く青いところから、秋の空気が降りてきた。

朝晩の澄んだ冷気は嬉しいけれど、

のんびり、まだ咲くつもりの朝顔や、緑の草花や木々の葉は少し焦ってるかもしれない。

大通寺の日本庭園公園には

いきなりの赤い花群の出現。

P9160537

秋のある日のある時刻を知って、

硬い地面を突き破り、

すくっと伸びて、空を指す。

まだ若い彼岸花の姿は、まるで、いちずに祈る修行僧の風情だ。

P9160516

山陰の旅から帰って

体調をこわしたせいで、気分も凹んでいたけれど、

ふりそそぐ秋の透明なひかりと、

遠い町の友人や町のひとびとのさりげない気遣いに助けられて、やっと復調した。

今日は、少し早起きして

増えてきた彼岸花群の鮮紅色を楽しんだあと、

ココア爺と、朝の博物館通りを歩いていたら、車が横に急停車し、

「ナカムラさ~~ん! はい!栗ごはん!」と窓から差し出された

まだ温かい包み!!

どなたかと思えば、行きつけの美容室のオーナー。「まぁ!!」

・・・この栗ごはんにはきっと、励ましビタミンがいっぱい入ってるに違いない、と

勝手にきめつけて、(笑)ご馳走になることにする。

いろんなさざ波もあるけれど、

長浜に出会った日から、もうすぐ4年、

さざなみ古書店を開いて、もうすぐ3周年・・・。

いつまでも旅人のような、ヨソモノの私にも

町のひとは温かい。

手にのせた包みのおかげで、こんな朝には、

マイナス思考はするりと抜けて

自分の胸の中に「愛」を生みだす力が

湧きだすような思いがする。

「愛」を心の中でぷくぷくふくらませて、また誰かに届けようと思う。

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